ついに6月15日、381系が定期運用を離脱しました。
今回はその381系についてまとめてみましたのでぜひご覧ください。
381系デビューの経緯
381系がデビューした経緯?を見ていきます。
381系は、1973年に日本国有鉄道が、中央西線特急しなの用に投入した、自然振り子式の車両です。
最高時速は130km/hで、当時中央自動車道に対抗するための高スペックな車両となっています。
1978年からは阪和線の特急くろしおとして、1982年からは伯備線特急やくも号に充当されました。
民営化後の動き
国鉄時代は主力として活躍した381系の民営化後の姿を見ていきましょう。
まず、JR東海では、引き続き特急しなのに充当されて、大阪へも乗り入れたりしていましたが、1996年に後継の383系によって定期運用消滅、その後は波動用として臨時列車や373系特急伊那路の代走に入ったりしていましたが、徐々に廃車されていき、2008年5月の運用を最後に廃車となっています。
↑後継の383系
次に、JR西日本でくろしおとして活躍していた381系を見ていきましょう。
これらの車両は1998年からアコモデーション改良を受けており、新車のような内装で、一部はスーパーくろしお専用改造も受けて走りましたが2011年に287系が投入されていくと同時に徐々に廃車されていき、289系が2015年に投入されると定期運用が消滅し、2016年に引退しました。
↑くろしお用381系を置きかえた289系
なお、2011年から、北近畿地方の183系(旧485系)の置き換え用の287系の補完でこうのとりや北近畿として、引退した日根野の381系が活躍しましたが、2016年3月で引退しています。
最後に、今回引退する特急「やくも」の381系を見ていきましょう。
特急やくも号の381系は、1981年から82年にかけて、新製配置され、JR西日本に継承されました。
1994年には、スーパーやくも用にリニューアルを開始し、塗装も変更されました。(下図)
1997年からは、通常のやくも用381系にもリニューアルがなされ、みどりやくも塗装となって活躍しました。↓
2006年には、スーパーやくもとやくもが統一されて、混色での運用もそれなりあったそうです。
2007年には、大幅なリニューアルがなされ、赤と水色のゆったりやくも色となって走り始めました。
2015年からは福知山の381系も転入して、活躍しました。
そして、2021年のダイヤ改正以降、日本で唯一定期運用が残る国鉄特急となりました。
その後、岡山DCで国鉄特急色、スーパーやくも色、緑やくも色へ復刻されて活躍しました。
2024年4月に、273系が投入されると、まずはパノラマグリーン車を持つスーパーやくも色含めた車両が引退、そして6月15日に、残ったノーマル編成のやくもも定期運用を離脱しました。
ギャラリー
ゆったりやくも色の381系
115系との並び
福知山転属車の381系やくも号
福知山転属車はヘッドマークが少し小さくなっていました。
国鉄特急色に変更された特急やくも
四国の2700系と岡山の駅名表をバックに入線する381系
最初の方はJNRマークがついていない381系国鉄色
JNRが復元されてさらに国鉄時代に近づいた381系
スーパーやくも色に復刻された381系
復刻された緑やくも色
みどりやくものロゴ
ゆったりやくものイメージキャラクター
国鉄特急のシンボルマーク
L特急「やくも」のヘッドマーク
ちなみにこの記事は特急やくも381系充当最終列車のやくも一号の出雲市到着時刻の2024年6月15日の10時18分の投稿となっています。
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